電気主任技術者の資格要件とは
一般財団法人 電気技術者試験センターによると、電気主任技術者になる方法は、
電気主任技術者の資格取得方法は、電気工学に関連した学校を卒業し、電気設備等に関連した実務経験を積む方法と、試験を受けて合格する方法があります。
- 指定の学校で電気関係の単位を取得後に実務経験を積んだ後に、面接などを経て認定されれば、免状を取得できる
- 電気主任技術者試験に合格すれば、免状を取得できる
引用:https://www.shiken.or.jp/range_qualification/02.html
認定校には、工業高校の電気科や高等専門学校、短期大学の電気工学科、大学の工学部電気工学科などがあり、指定された単位を取得後に卒業し、一定の実務経験を積むことで資格を取得することができます。
実務経験を積むための方法
それでは、どのような実務経験が必要なのでしょうか。
実務経験を積む方法には、電気主任技術者の資格を取った後、事業用電気工作物の工事や保安の業務に従事する方法があります。
電気主任技術者の実務経験は、500ボルト以上の電気工作物(発電・変電・送電・配・給電・需要設備など)に関する業務(監督指導を含む)であることが条件で、それにもいろいろな方法があるので、チェックしてみてくださいね。
性能検査と機器調整
発電設備、変電設備、送配電設備、給電設備などの電気工作物が、設計した性能を保持しているかどうか確認するために性能検査し、設計した性能になるように機器調整する仕事です。
電気設備における性能検査は、設計通りに、発電設備、受電設備、変電設備等が製作されているかどうか検査し、機器調整するもので、工場出荷前に行い、工場へ納品して設置後にも、現地へ出向いて立会検査を実施し、正常に稼働することを確認することが多い傾向にあります。
設備維持の保安管理
稼働中の発電設備、受電設備、変電設備等の電気工作物が正常に稼働するように、設備を維持するために保守管理する業務も、実務経験に含まれます。
配線の工事
工場やビルの配線の大規模な電気工作物の配線の工事を行うことも、実務経験に含まれます。
電気設備や器具の設計
電気設備や器具の配置の設計も実務経験のうちです。工場、ビル等の要求に応じて、設置する発電設備、受電設備、変電設備などの電気設備や器具を設計し、電気工作物の配置を設計します。
設備安定と経済的運転検査
工場やビルの高圧受電設備から、電気の使用量が多くても効率的に安定して電気を供給するように、設備安定と経済的運転検査をすることも、実務経験です。
高圧受電設備は、運転方法によって電気の使用量が多い工場やビルにおいては、無駄な電気使用量が発生しないように、電気主任技術者がチェックするのです。
逆に、電気主任技術者の実務経験にならない仕事にはこのようなものがあります。
- 高電圧が発生する機械器具の仕事
- 電気事業法が認められない海外業務
- 実験設備や試験設備の仕事
- 船や車両等の電気設備に係る仕事
実務経験がなくても転職活動ができる理由
電気主任技術者には、免状を手に入れることができれば、実務経験がなくてもなれます。
実務経験がないことよりも大切な能力
実務経験がないことに自信を持てない電気主任技術者の方も多いかもしれませんが、上場企業の責任者にヒアリングをしたところ、実務経験よりも大切なものがあるとのことでした。
未経験者向けの電気主任技術者求人
実際に、未経験者向けの電気主任技術者求人はあります。太陽光発電所での実務経験は不問だという企業もあり、思った以上に門戸は開かれているようですね。気になる方は、こちらの求人情報もご覧ください。
https://www.rn-j.com/careers/om
実務経験を補う方法は⚪︎⚪︎⚪︎力
それでは、実務経験以上に必要なこととはなんでしょうか。
リニューアブル・ジャパン株式会社のO&M本部長に伺ったところ、それはコミュニケーション能力と、考える力 とのことでした。これまでの経験が十分になかったとしても、現在の努力や未来の可能性が考慮される環境はあるということなのですね。
実務経験なしで電気主任技術者として活躍するためには
リニューアブル・ジャパンでは、実務経験がなくてもチャレンジできる環境がありますし、電気主任技術者を取得見込みの方も募集しています。教育環境も充実しているので、電気主任技術者として活躍したいという想いのある方は、一度エントリーをしてみてはいかがでしょうか?