電気主任技術者の働き方への誤解
電気主任技術者について、インターネット上では「ブラック」や「やめとけ」といわれるケースもあります。しかし、これらのほとんどは誤解である場合が多いです。以下では、電気主任技術者がブラックと誤解されてしまう理由について解説します。
責任が重大
電気主任技術者の主な仕事は、高圧電気設備の保安管理です。具体的にはビル、病院、工場など様々な施設の電気設備を管理します。また、定期的な電気設備の点検を行い、安全な電気利用を確保することが求められます。これだけ見れば一見容易に見える仕事内容ですが、トラブルが起きた場合は責任重大です。事故の規模によっては、損害賠償額が多額になるリスクもあります。これらのことから、電気主任技術者はやめとけと言われますが実際のところ、大きなトラブルに遭遇するケースは稀です。
労働時間が不規則
電気主任技術者の仕事内容は、通常の点検であれば1ヵ月~2ヵ月に1回点検を実施するだけで問題ありません。しかし、管理する建物や施設が複数の場所に分散している場合は1日に複数の施設を巡回して点検を行う必要があります。移動に時間がかかり、帰宅が遅い時間になることもあります。さらに、トラブルが発生した場合には即座に対応しなければならないため、土日や深夜の呼び出しに備えておかなければなりません。この不規則な勤務形態から、電気主任技術者が「ブラック」と言われているのかもしれません。しかし、決してきつい環境ではありません。トラブルさえ起きなければ、深夜に呼び出されることもありません。
覚えることが多い
電気主任技術者は、資格取得のための勉強だけでなく、実務に就いてからも継続的な学習が必要です。電気主任技術者はベテランでも、新たな発見があると言われています。具体的には、以下のような分野で、常に新しい知識を吸収していかなければなりません。
- 電気図面の読み方
- 電気設備の点検方法
- 電気事故への対応
- 設備更新時の工事の段取り
これだけの内容があると、大変に思う人もいるでしょう。しかし、裏を返せば常に新しいことを学べる環境といえます。マンネリ化することがないので、新しいことを発掘したり学んだり好きな人には最適な職種です。
転勤が多い
会社によりますが、転勤を伴う可能性があります。頻繁な転勤がある場合は、以下のようなデメリットを感じてしまうでしょう。
- 新しい土地に馴染むことが難しい
- 結婚して子どもがいる場合、家族と離れ離れになる可能性がある
上記のようなデメリットがあるために、「ブラック」や「やめとけ」と言われているのかもしれません。しかし、全ての電気主任技術者の仕事が転勤を伴うわけではありません。会社によっては、転勤のない職場もあるので、就職前に確認しておけば、何ら問題はありません。
電気主任技術者として働くメリット
ここまでで、電気主任技術者がブラックではないことを理解いただけたかと思います。しかし、「ブラックではないにせよ、プラスになることはあるのだろうか?」と考える方もいるでしょう。
そこで、以下では電気主任技術者として働くメリットについて解説します。
電気主任技術者は需要がなくならない
電気主任技術者の最大のメリットは、職務が法律によって保護された独占業務であるという点です。電気事業法では、高圧電気設備(事業用電気工作物)を設置する際に、電気主任技術者を選任することが義務付けられています。この法律の存在により、電気事業法が改正されない限り、電気主任技術者の需要はなくなりません。
電気主任技術者は業界の評価が高い
電気主任技術者は、高圧電気設備の最高責任者として建設業界や不動産業界での評価が高いです。資格を取得したばかりで実務経験が少ない電気主任技術者でも、各業界から求められます。そのため、転職にも有利に働きます。
電気主任技術者の働き方はホワイト?
電気主任技術者として働く際に「本当に安心して働ける業務なのか?」という不安が残るかと思います。そこで以下では、電気主任技術者に選任された場合の業務内容について解説します。
所属する会社によって業務内容は異なりますので、「ビルメンテナンス会社」と「電気保安法人」に分けて解説します。
ビルメンテナンス会社での業務内容
ビルメンテナンス会社に所属する電気主任技術者は、通常1つの建物を担当します。主な業務は、月に1回程度の「月次点検」で、受変電室内の高圧機器の「電圧」、「電流」、「漏れ電流」、「温度」などを確認します。点検作業の所要時間は、建物の規模によって異なりますが、30分から2時間程度が一般的です。
また、電気主任技術者は年に1回の「停電作業」の計画立案や、更新が必要な機器の選定なども担当します。これらの業務に加え、通常のビルメンテナンス業務も行う必要があるため、電気主任技術者に選任されると他の社員よりも業務量が増え、多忙になります。
これらのことから必ずしもホワイトな職場環境とは言えないかもしれません。
しかし、その業務量も責任も多くなれば、その分給与は上がります。ですから、決して楽な職場ではないものの、多忙で給与も少ないような「ブラック」ではありません。
電気保安法人での業務
電気保安法人では、一人の電気主任技術者が複数の施設を担当します。
主な業務内容はビルメンテナンス会社の電気主任技術者と同様ですが、50件〜60件近くの施設を担当するため、毎日異なる施設を2件〜3件ほどまわります。
さらに、点検業務の合間には、月に5件〜10件程度の停電作業の監督や緊急対応も行います。
停電作業に関しては事前の打ち合わせが必要であり、また、更新が必要な機器がある場合には、見積もりを作成してビルオーナーに提案するなどの業務も発生します。
このように、電気保安法人では、多数の施設を効率的に管理しながら、停電作業や緊急対応、設備更新の提案など、幅広い業務をこなしていかなければなりません。多忙な業務なのでブラックのように思うかもしれませんが、効率的に業務を進められるようになれば、スムーズに仕事を進められます。
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