太陽光発電のO&Mについて
太陽光発電のO&Mは、安心安全を前提とした設備の長期的な安定稼働を目的としています。
2009年に余剰電力買取制度が施行され、2011年の東日本大震災と原発事故によって、一気に太陽光発電への注目が高まりました。
その後、国が再生可能エネルギーの主力電源化を掲げたことで、太陽光発電は急速に普及しました。さらに、2017年4月1日の「改正FIT法」により、低圧の太陽光発電設備の一部もメンテナンスが義務化、以降、O&Mの需要は急速に高まっています。
太陽光発電は、時間経過とともに劣化し、それに伴い発電量も低下していきます。
長期間安定して高稼働率を維持し、最大発電量を実現するためには、日々の設備の保守点検が大切です。
O&Mの仕事は、日々の安全を守るための実直さが求められる仕事
除草
施設や設備の日常的な運用と保守には、除草作業も含まれます。除草作業は、施設の周囲や設備の近くの草地や雑草を管理し、安全性を確保します。ラジコン式除草機や乗用式除草機などの専門機器を使用して、効率的に草地を管理することが求められます。これにより、施設の状態を維持し、設備の適切な運用環境を確保します。
除雪
除雪作業は重要な役割を果たします。スロワー式除雪機やホイールローダーを駆使し、施設周辺やアクセス道路などの除雪を効率的に行います。これにより、安全な通行が確保され、施設の運用継続が支えられます。積極的なメンテナンスや機器の適切な運用により、除雪作業を迅速かつ効果的に実施し、施設や設備の安定した運用を保つことがO&Mの重要な任務です。
年次点検(高圧、特別高圧)
定められた保安規程に従い、連系設備の点検・試験および太陽光パネルの点検などを行うことで、設備の損傷や老朽化によるトラブルを防止します。
O&M、どんな性格の人が向いている?
O&Mの保守運用は、細部にまで注意を払い、コツコツと作業を継続することが求められます。そのため、忍耐強く、細やかな注意力を持ち、物事を論理的に考えられる人が向いています。また、チームでの作業も多いため、コミュニケーション能力や協調性も重要です。さらに、予期せぬ問題に臨機応変に対応する能力も必要です。要するに、堅実で責任感のある性格がO&Mの保守運用に適しています。