この記事では、再生エネルギー事業への転職を考えている方が知っておきたいキーワードをご紹介します。再生エネルギーの知識を深めるためにお役立ていただけると幸いです。
Scope1、2、3
GHG排出量は、排出源別にScope1、2、3という段階で分けることができます。 企業自らが排出する直接排出(Scope1)、電力などのエネルギー調達に伴う間接排出(Scope2)、バリューチェーンにおける他社による間接的排出(Scope3)があり、各段階の排出量を算定する方法が開発されています。
サステナブル
サステナブル(Sustainable)は、「持続可能」を意味します。地球の環境を壊さず、資源も使いすぎず、未来の世代も美しい地球で平和に豊かに、持続的に生活をし続けていける社会を実現するための考え方や行動を指します。
SDGs
2015年9月の国連サミットで193の国の首脳の参加のもと、全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に掲げられた概念です。
貧困や飢餓から環境問題、経済成長やジェンダーまで、幅広いさまざまな課題が網羅されており、再生エネルギーに関する環境問題についても、もちろん触れられています。
環境アセスメント
1997年(平成9年)6月に成立した「環境影響評価法(別名アセス法)」にて手続きなどが定められています。 大規模な開発事業を行う前に、事業者が周辺環境に及ぼす影響を調査し予測・評価を行うことで、環境保全の観点からよりよい事業計画を作り上げるための手続きで、配慮書、方法書、準備書、評価書、報告書の流れで進められるのが一般的です。
地球温暖化
温室効果ガスの濃度が上がることで地表の温度が上昇し、地球全体の平均気温が上がる現象のことで、主な原因は、人による石油や石炭などの化石燃料をエネルギー源とした経済活動だと言われています。
温室効果ガス
地表から放射された赤外線を吸収し、温室効果をもたらす気体のことで、主な温室効果ガスには二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、フロンガスがあります。地球温暖化に及ぼす影響がもっとも大きな温室効果ガスは二酸化炭素です。
メリットオーダー
追加の1kWhを発電するためにかかる費用(限界費用)や環境価値、系統安定コストも含めて社会的コストを低い順に並べたもののこと。
燃料費のかからない太陽光や風力といった再生可能エネルギーは、石油や石炭などの火力発電よりも安くコストが低いと言えます。
エネファーム
家庭用燃料電池の愛称で、CMなどでも広く知られています。都市ガスなどから燃料となる水素を取り出し、空気中の酸素と反応させて発電すると共に、排熱を給湯に利用します。
京都メカニズム
京都議定書において導入された、国際的に協調して数値目標を達成するための制度。
京都メカニズムには、
1)国際排出量取引(International Emissions Trading)
2)共同実施(JI:Joint Implementation)
3)クリーン開発メカニズム(CDM:Clean Development Mechanism)の3種類があります。
グリーン成長、グリーンイノベーション
再生可能エネルギーや省エネルギー分野の技術開発・導入を促すことでエネルギー利用のクリーン化・効率化を進めるだけでなく、関連製品市場を拡大し、経済成長につなげることをいいます。